はじめに
学生チーム所属の井田です。
私たちのチームでは、個人の知識・専門性の向上に加え、チーム全体の知識を実務で使える形に定着させること、そしてメンバー間のコミュニケーションを促進することを目的に、半年間にわたり技術書の読書会を実施してきました。
題材として選んだのは『SQLアンチパターン 第2版』です。
本書は、単なる SQL の書き方を解説するものではなく、「なぜその設計が問題になりやすいのか」「どのような背景でアンチパターンが生まれるのか」を豊富な事例とともに扱っており、日々の開発業務と親和性の高い一冊でした。
本記事では、読書会の運営方法、実際の議論内容、そして半年間を通して得られた学びについてご紹介します。
- はじめに
- 1. 読書会の目的と運用ルール
- 開催概要
- 進め方:その場で読む「30分+30分」形式
- 2. 実際の読書会の一例:第8章「マルチカラムアトリビュート」
- テーマの概要
- チーム内での議論と気づき
- 3. 現場経験から見えたアンチパターンの実態
- 3-1. アンチパターンが招いた苦労
- ランダム抽選機能の停止(第16章 ランダムセレクション)
- 一括購入処理によるシステムパンク(第2章 ジェイウォーク)
- 3-2. 「あえて」採用して正解だったパターン
- 固定数前提のマルチカラム設計(第8章 マルチカラムアトリビュート)
- 小規模な ENUM の利用(第11章 サーティワンフレーバー)
- 3-3. 「正しい設計」が招いたパフォーマンスの壁
- JOIN の増加と待機時間の合意(第17章 プアマンズ・サーチエンジン)
- 分割によるオーバーヘッド(第18章 スパゲッティクエリ)
- 3-1. アンチパターンが招いた苦労
- 4. 開催してみての評価
- 朝開催による出席率と効果
- 「30分読書+30分議論」という時間配分のバランス
- オンライン開催ならではの工夫と、良かった点・改善点
- 5. 半年間続けてみての所感
- 「違和感」に名前がついた
- バックエンド・フロントエンドの視点の共有
- 知識から経験に変わる感覚
- 6. 今後の展望
- おわりに:チームの共通認識を作る


