はじめに
SREチームの手﨑です。
6/20~6/21に開催されたAWS Summit Japan 2024に参加してきました!
会場は例年どおり幕張メッセです。
SREチームから2名、データエンジニアリングチームから1名の計3名で現地参加してきました。
それぞれのメンバーから印象に残ったセッションやsummit参加に対する感想を記載させていただきます。
会場の様子
参加セッションのレポート
サーバーレス開発のベストプラクティス~より効果的に、より賢く使いこなすために~
report by 田村
モノリシックなLambdaの分解論点についてのセッションでした。 巨大なLambdaを作るのではなく、マイクロサービス化しようという話はよくあります。 このセッションでは、簡素なLambda関数を別サービスに置き換えれないか?という観点を説いていました。
現状のサービスは、そこまでLambdaに寄せていないですが、機会があった時はこういったところを意識して、Lambda運用(コードのメンテナンス、バージョンアップ)から解放されたいと思いました。
IPv6 on AWS ~Public IPv4 アドレス削減に向けてできることできないこと~
report by 田村
IPv4有料化が2024/2から開始されたこともあり、拝聴していました。 NAT gatewayコスト削減もできるようなので、IPv6導入を今後検討していきたいと思っています。
データ基盤のコストを最適化するベストプラクティス
report by 辻本
最近、社内で管理しているデータ分析基盤のコストが気になってきたので、 どこが最適化出来そうなのかなというのを期待して、参加しました。 アクセス頻度によって最適なストレージクラスを選択する。 EC2などからS3にファイルをアップロードする際も NATを使わず、ゲートウェイエンドポイントを使うことでデータ転送コストをかけない。 ファイルを圧縮化して、そもそもS3に配置するファイル容量を減らすなどなど... あらゆる場面でコスト最適化の可能性を感じました。
要件、要求を満たすことだけを気にして ついコスト管理を後回しにしてしまう自分ですが、 まずは現状のコストの透明化から始めようと思いました。
実践!AWS Glue の ETL 開発運用ベストプラクティス
report by 辻本
お恥ずかしながら、ETLに関する開発、運用に関してのベストプラクティスを把握してなかったので本セッションに参加しました。 参加してみて、率直に思ったのが ETL開発であろうが、Web開発であろうが、開発で求められる運用は一緒だ。ということでした。 今までWeb開発行ってきて、ユニットテストの実装、CI/CDなどなど当たり前のように行ってきました。 ですが、現在対応しているETL開発ではそういった環境はあまり整備されていません。
ローカルで開発し、ユニットテストを実装し、GitにPushした時点でCIが走り mainブランチにマージされると自動でデプロイされるということが出来ていませんでした。 本セッションをきっかけにして、出来るところからWeb開発と同じように CI/CDを充実化していこうと思いました。まずはユニットテストから!
勉強にもなるし、楽しめるし、AWS Summitは良いぞ
SaaS 開発とプラットフォームエンジニアリングの未来
report by 手﨑
昨今注目されているプラットフォームエンジニアリングに関するセッションでした。OfferBoxの開発環境では、IaCテンプレートを活用し、開発者が必要な分だけ環境を起動できる仕組み(ゴールデンパスを用意しセルフサービスで実行)を用意しています。
本セッションを聞いて、SaaS開発に対するプラットフォームエンジニアリングの必要性を再認識し、認知負荷の軽減にまだ取り組みが必要だと感じました。具体的には以下のような点です。
- プラットフォームをプロダクトとして捉え、広めるための活動
- ニーズに応じた価値を継続的に提供する
- 成果を計測し、改善点を明確にする
現在の環境は構築後そのままになっており、計測や活用方法の発信が十分にできていません。手探りではありますが、これらの改善点を見直していきたいと思います。
AWS Jamへの参加
report by 手﨑
今回は初めてAWS Jamに参加することができました。一度目の申し込み時は即満席になってしまいましたが、追加募集時に申し込むことができました。キャンセル待ち枠で登録した方もいたので、事前申し込みで間に合わなくても当日キャンセル待ちで参加できる枠が十分にあるようです。
AWS Jamの内容は詳細の投稿が禁止されているため情報が限られていますが、参加前に過去のレポートも参考にしました。
残念ながら入賞できませんでしたが、得意な分野は即解決でき、苦手な分野はヒントを使ってもなかなか解決できず、自分の課題点が明確になりました。これにより、後から見直したいという意欲が湧きました。
今回はペアプロが推奨されていたため、グループ内のもう一名とペアを組み、ナビゲーターとドライバーに分かれて課題に取り組みました。普段の業務でペアプロをすることはないため、もどかしさも感じましたが、一つの課題に一緒に取り組むことで、短い時間で効率よく学ぶことができました。
2024年版はまだ公開されていませんが、AWS Skillbuilderの有償版では2023年版のAWS Jamのメニューが用意されていました。こちらに取り組み特に苦手分野の知識を向上さたいと思います。
AWS Summit Japan 2024へ参加してみて
田村の感想
今年のSummitは、まさしく生成AIイベントでした。
セッションのみならず、EXPOブースの宣伝も「生成AI」というキーワードで溢れていました。
去年は「生成AIとは」でしたが、今年は「生成AIを活用したxxx」というように、時代が進んでいると感じたイベントでした。
辻本の感想
ここまで大きなAWSのイベントに参加するのは初めてでした。
各企業ブースの方々とも会話できて、データ分析基盤に活かせそうなサービスを知ったり
セッションで聞いた内容を補完するためにAWS Villageをまわってみたり
AWS Cloud Questブース隣にある、フォトスポットで写真を取ったり
AWS Snowball Edge の実物に感動して、記念写真撮ってもらったり
勉強のために参加してるはずが、普通に遊びに行ったぐらい楽しんでしまいました。
手﨑の感想
基調講演をはじめ、各社のブースも生成AI一色でした。
汎用モデルの活用だけでなく、各社が保有しているデータベースやナレッジをもとにカスタムモデルを作成し、汎用モデルと組み合わせることで独自の価値を作り出そうとしている点が印象的でした。
また、日頃お世話になっているプロダクトやこれから導入しようとしているプロダクトの関係者の方と直接会話することができたことも現地参加ならではの利点だったため、
今後もオンラインではなくできるだけ現地で参加したいと感じた2日間でした。
おわりに
今回のAWS Summit Japan 2024も、最新の技術動向や実践的なソリューションに触れる貴重な機会となりました。
それぞれのセッションでは、今後のプロジェクトに活かせる多くの知見を得ることができました。特に、SREやデータエンジニアリングの分野においても、どのように新しい技術を取り入れていくべきか、現在の課題を解消していくかについてヒントを得られたと感じています。
AWS summitで得た知識と学びを活かして、チームがさらに成長し、より良いサービスを提供できるよう頑張りたいと思います!